6月29日

岡山に来て、6月29日が特別な日になりました。
昭和20年6月29日未明、岡山の街は火の海に包まれました。
「岡山空襲」です。


私が育ったのは、大阪郊外の山を切り開いたニュータウンです。
そこには、昔から住んでいた人の姿は無かった場所なので、
空襲の話を聞いても、都会で起こった恐ろしい出来事、
のように感じていました。


ところが、私が引っ越してきた岡山の街は、つい65年前に、
お城も後楽園も、自分の住んでいる町内も、
全部焼けてしまった場所です。


毎日生活している日常の空間が、火の海になったこと知ると、
空襲を身近に感じるようになりました。
自分で借金して建てた家、毎日の平凡な暮らし、友達、仕事場、
買い物していた商店街、何もかもが一夜にして燃えてしまうことが、
どんなことか、あまり分かっていなかったように思いました。


よく考えたら、私の世代も経験はしていないけれども、
戦争を語り継ぐ年頃になってきたんだなぁと、
改めて感じさせられる今日この頃です。



岡山市デジタルミュージアム
戦災の記録と写真展(6月30日まで)
http://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/kikakuten/33th_sensai.html


岡山市の不動産は有限会社バルプラン