鳥人幸吉
「ライト兄弟よりも早く空を飛んだ日本人」として、
全国放送のテレビで紹介されたテレビを見たことがあったので、
鳥人幸吉の存在は知ってました。
でも、岡山の人で、ましてや自分の家から数分のところで、
飛行を試みたとは全然知りませんでした。
時は、江戸時代の1785年、幸吉は、竹と紙で作った翼を製作し、
旭川に架かる京橋の欄干から飛んだ、と伝えられています。
幸吉は、表具屋でした。襖や障子を貼ったり、掛軸を作る仕事です。
この表具の技術を応用して、竹と紙で翼を作ったようです。
「ライト兄弟よりも早い」と言われることが多いのですが、
ライト兄弟は、有人動力飛行機。
幸吉の翼は、動力はついていないので、「グライダー」に似たものです。
琵琶湖でやってる「鳥人間コンテスト」を思い浮かべるといいかも。
ちなみに「グライダー」は、幸吉の試みから遅れること64年、
1849年にジョージ・ケイリーが有人滑空実験に成功
しています。
幸吉の実験は、どの程度の成功だったのか、今となっては分からないのですが、
県民性を表す言葉として、「石橋を叩いて渡らない」
と言われるくらい、保守的な岡山の土壌にあって、
こんな先進性のある人もいたんだなぁ、と思うと感慨深く思います。
京橋にある幸吉の碑
http://f.hatena.ne.jp/okayama-naka/20100701130947
鳥人幸吉物語
http://www.city.okayama.jp/museum/koukichi/