雄町米


東京から新幹線で岡山へ行くとき、岡山駅に到着する5分前に通過する
右手(北側)に、「雄町米(おまちまい)」の看板があると思います。
雄町米は、「コシヒカリ」や「あきたこまち」のような、食べるお米では
無く、お酒の原料となる品種の米です。


酒米といえば、「夏子の酒」なんていう漫画があったような・・・。


雄町米は、この看板のある岡山市雄町に住んでいた岸本甚造さんが、
大山(鳥取県)参拝の帰りに珍しい品種の米を発見し、それを譲り受けて
雄町に持って帰って栽培をしたことがはじまりだそうです。


その後、雄町に良い酒米があるとの評判が広がり、いつの間にか
「雄町米」と呼ばれるようになったそうです。


「雄町米」は、戦前まで代表的な酒米の品種でしたが、稲穂の背が高い
ため台風に弱く、病害虫にも弱かったため、栽培が難しく、次第に
「雄町米」を品種改良した「山田錦」へと変わっていきました。
しかしながら、「雄町米」は「山田錦」では作れない味わいを持っている
ことから、「幻の酒米」と呼ばれるようになったそうです。


「雄町米」の中でも、旧赤磐郡赤坂町産の「雄町米」の評判が良いそうで、
「赤磐雄町」と呼ばれています。


「赤磐雄町」というお酒のラベルを見るたびに、「雄町」という場所は、
赤磐郡では無く岡山市にあるのに、なんでやろう?と思っていた謎が
やっと解けました。


私自身、お酒は好きなのですが、あまり味が分からなくて(笑)。。。
でも一度、お土産で「赤磐雄町」を買って帰ったことがあります。
岡山県に住んでいるからこそ味わえる雄町米。。。今度、ゆっくり
味わって飲んでみようかなぁ。。。