「旗振台古墳」


岡山市中区東部に、富山(とみやま)小学校があります。
その富山学区の町内会サイトを見る機会がありました。
「名所・旧跡」のページを見てみると、旗振台古墳というものがありました。


富山学区連合町内会サイト「旗振台古墳」からの引用
http://townweb.e-okayamacity.jp/tomiyama-r/landscape/landscape.html
>明治の中頃から大阪で米相場が立つと、旗を振って知らせる通信の中継所
>がこの辺りにあったので、古墳は旗振台という地名で市の史跡に指定されている。


100年も前に、旗を使って大阪から米価格の伝達???
旗を振る通信手段があったことなど知らなかった私は、
面白くなって色々検索をかけてみました。


調べてみると、色々分かってきました。


江戸時代、大阪の堂島にある米市場では、米とお金のレートが
決められていました。今の株式レートのようなものです。
各地の米相場は、堂島の米市場に左右されるため、
最新の米価格を手に入れる必要があったのです。


最初は、米飛脚で価格が伝えられていましたが、とんでもなく時間が
かかるため、考え出されたのが旗で通信する方法だったようです。


この旗の通信、想像以上に伝達時間が短く、
大阪から広島まで40分たらずだっというから驚きです。
新幹線より断然速い・・・。
お金のためなら、知恵を出して色々なことを考えていたんだなぁと
感心させられます。


旗振り通信を見破られては、米価格がバレてしまうため、
裏で暗号をやり取りして、旗で伝達する米価格と実価格に差を付けて、
後で調整していた、というから驚きです。


数年前に、旗振り山という本も出版されているようです。
興味のある方は、ぜひお読みになって下さい。


旗振り山 柴田昭彦(ナカニシヤ出版)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%97%E6%8C%AF%E3%82%8A%E5%B1%B1-%E6%9F%B4%E7%94%B0-%E6%98%AD%E5%BD%A6/dp/4779500761



<参考ホームページ>
「旗振り通信ものがたり」(上記の本を書いた柴田さんのホームページ)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~tsuushin/sub3.html
7月に、このホームページの柴田さんがテレビに出演されるようです。


神戸新聞 旗振り山めぐり」
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200505rokko/01.html
六甲山系はもやがよく出たため、旗振り台が点々と設けられていたようです。