県庁のサイレン


岡山市の中心部にいると、お昼の12:00と夕方の5:00に県庁から
音楽が聞こえてきます。地元の子どもたちは、これをサイレンと呼んで
時計代わりにしているようです。


大阪の実家にいたときも、夕方4:40くらいに、ウー!とサイレンが昔鳴ってましたが、
あれは、本物のサイレンでした。今も鳴ってるのかなぁ。


そのサイレンなのですが、私には分からないことが・・・。
夕方は、「遠き山に日は落ちて(家路)」という、いかにも夕方に
かかりそうな音楽が町中に大音量で鳴り響くのですが、
昼間のサイレンが何の曲か謎・・・。聴いたことの無いメロディが流れているのです。


岡山県民の歌とかでも流れているのか?と思って調べてみると、
県庁のホームページにこんな記事が出てきました。
目安箱のページに、サイレンがうるさいとの投書があったようです。
http://www.pref.okayama.jp/meyasubako/iken0708.htm


○ ミュージックサイレンについて
(問)先日、県立図書館を出たところ、5時を告げる県庁のサイレンの音に驚かされ、
   読書後の気持ちよい気分も吹き飛んでしまった。


   1当該放送は何らかの法令、条例に基づいているのか。
   2法令、条例に根拠がないならば、どういう考えに基づいているのか。
   3サイレンを鳴らすと県庁周辺では爆音となって聞こえるが、これを騒音公害とす
    る認識はあるか。
   4市民に時刻を告知するという行為が、今の時代に必要なことなのか。
   5「聞きたくない人の権利」についてどう考えるか。


(答)ミュージックサイレンの吹鳴は、法令、条例などに規定されたものではありません。
   昭和32年の現在の本庁舎の完成に合わせ、当時の三木知事の意向により、
   学識経験者による、「新庁舎サイレン選考委員会」で検討し、決定されました。


   1)音響到達範囲を約5キロメートルとし、ほぼ岡山市全域にわたり吹鳴可能なもの
   2)単に時を告げるというだけではなく、山青く水清らかな岡山県に、耳からも美し
     い岡山をと心地よい音を流すことのできるもの


   吹鳴時刻と曲目は、毎日7時「朝」、12時「菩提樹」、17時「家路」、
   21時「子守歌」でした。昭和32年に設置して以来、主として「時」を告げる目的に
   吹鳴してきましたが、「様々な時報手段の普及によりその必要性が失われていること」
   などの理由により、平成9年4月1日から吹鳴を中止しました。

  
   しかし、中止の反響は大きく、多くの再開を望まれる方のご意見も踏まえ、
   平成9年6月10日に、県庁周辺の県民の方々にアンケート調査を実施し、
   中止を希望される方もいましたが、「慣れ親しんでなくなると寂しい」、
   「時計代わりにしている」、「心が和む」などの理由で吹鳴再開を希望される方が多く、
   平成9年7月20日から1日2回(12時、17時)の吹鳴を再開することとしました。


   吹鳴再開にあたり、中止を希望されている方もいたことなどを踏まえて、1日4回を
   2回に変更しています。県民に親しまれるミュージックサイレンであってほしいと
   考えています。


  (管財課)


昔は、朝の7時も夜の9時も鳴ってた、という驚きの真実。
事実、県庁の前でサイレンを聞くと、ビクッとするくらい大音量なので、
さすがに、夜の9時にあの大音量は、いくら子守歌でもうるさかったかもしれません。


この投書のおかげで、12時に鳴る曲名が分かりました。
菩提樹」というのは、シューベルト作曲だそうです。


http://www.worldfolksong.com/songbook/masterpiece/lindenbaum.htm


少し違うかな?という思いもありますが、多分これでしょう。
なんと岡山の街には、真っ昼間にクラシックが流れていたのです。