フォントの話


書道の世界では、篆書、隷書、草書、行書、楷書と字体の種類が
ありますが、現在の世の中にも、明朝体、ゴシック体など、様々な
フォントがあふれかえっています。


バルプランの看板の書体を何にするか、という話があり、
久しぶりにフォントについて考える機会がありました。


フォントにもはやり廃りがあるようで、最近の流行は、
モリサワの「新ゴシック」です。「新ゴ」とも言われます。
http://www.morisawa.co.jp/font/fontlist/?f=7


この「新ゴ」は、現代風のお洒落なゴシック体で、
バルプランの看板にも採用予定になっています。


ところが、最近、この「新ゴ」が氾濫気味・・・。
昔、営団地下鉄では、「ゴシック4550」というフォントが
駅のサインに使われていました。


「ゴシック4550」
http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/hfw/hfw13.htm
(上から8つ目)


この「ゴシック4550」は営団地下鉄駅名標や、案内標識のための
書体として開発されたものです。「ゴシック4550」は、力強いゴシック体で、
私は好きだったのですが、民営化されて東京メトロとなり、
全て「新ゴ」に変わってしまいました。


「新ゴ」が、おしゃれなのは、分かるのですが、街に同じフォント
ばかりというのも、面白くない私です。
今後、フォントはどのように変化していくのでしょうね。
楽しみです。
最後に、フォント関係の面白ページをご紹介します。


「高速道路の文字を再現しよう」
http://www.hogera.com/pcb/font/


高速道路の標識のフォントって分かりますか?
阪神高速のような、都市高速道路は、一般的なゴシック体に
なってしまいましたが、一般の高速道路は、独特の書体が
使われています。
この書体をパソコン上で再現しようというプロジェクトです。


ロールズプロジェクト」
http://makufont.dip.jp/

昔の国鉄では、「スミ丸ゴシック体」というフォントが
主に列車の方向幕で採用されていました。こちらのサイトでは、
方向幕の書体を、パソコンで再現しようというプロジェクトです。


どちらも、全ての字が再現されている訳ではありませんが、
私は、結構感動しました。興味のある方はどうぞ。