岡山の路面電車(2)


岡山の路面電車は、営業キロが日本で一番短い路面電車です。東山本線
清輝橋線を併せて5キロもありません。
それでも、なかなか面白い路面電車なんですよ。



☆女性運転士の導入 
岡山は日本で初めて女性の路面電車運転士が活躍を始めた街です。
現在も3名の女性運転士が活躍されています。導入年が平成3年なので、
かなり早い感じがしますね。
女性運転手さんの電車に乗ると、細やかな気遣いがちょっと嬉しく
なってしまう私です。



☆「おもり」のパンタグラフ
集電装置であるパンタグラフは、一般的にバネの力で押し上げて、
架線(電気の流れている線)と接しています。しかし、MOMOを除く、
岡山の路面電車は、おもりの力で、パンタグラフを押し上げています。
戦後、石津社長が考案したことから、石津式パンタグラフと呼ばれて
います。
パンタグラフが、ぶらぶらしている感じなので、ちょっと変です。
離線(パンタグラフが架線から離れて電気が流れなくなること)も
起こりやすいため、夜にスピードを出して走ると、車内の電気が消える
ことがあります。



☆島式ホームの停留所(安全地帯)
鉄道のプラットホームにも様々な種類があります。一般的なプラット
ホームは、複線の線路の両側で向かい合っているパターンでしょうか。
これを、相対式ホームと言います。
これとは逆に、線路と線路との間にホームがある形を、島式ホーム
と言います。
路面電車のホームは、相対式ホームがほとんどなのですが、岡山では
軌道移設をする際に、主な停留所を島式ホームにしました。こうすることで、
クルマがホームに接触する危険がかなり下がり、より安全に電車を待つこと
ができます。




☆安全地帯の無い停留所
一般的な路面電車は、一段高いプラットホーム=安全地帯から乗降する
のが普通です。しかし、岡山には、ただ道路にホームの場所が描いてある
電停が存在します。中納言と小橋の電停は、ただ道路に白線が描かれている
だけなので、ここに電車が止まるか不安になります。
近年はクルマの交通量も増え、事故も起こったりしているので、安全地帯
を作って欲しいのですが・・・。


今度、路面電車に乗るとき、こんなところも見ながら乗ってみると、
少しは楽しいかもしれませんよ〜。