岡山の新聞


神戸と京都には、それぞれ地方紙「神戸新聞」と「京都新聞」があるのですが、
大阪には地方紙がありませんでした。各家庭では、いわゆる全国紙の4大新聞の
どれかをとっているのが一般的でした。


(ちなみに、関西では、読売新聞の人気はイマイチでした・・・これは土地柄
です。巨人びいきの記事が多いですからね。。。)


地方紙の存在は知っていましたが、4大新聞+地方紙のように、2紙購読する
パターンが普通だと思っていました。


5年前に岡山に引っ越してきて、全国紙の朝刊と夕刊を購読しようと電話したら、
「岡山は夕刊配達地域じゃありません」
との回答・・・えっ、耳を疑いました。仮にも県庁所在地なのに、全国紙の
夕刊配達地域じゃないことにショックを受けました。


えらい田舎に引っ越してきてしもた・・・。


岡山では、山陽新聞という地方紙が読まれているらしい、というのは
薄々分かっていたのですが、大したことないやろう、と思っていました。


そのうち岡山の知り合いも増えてきたのですが、岡山の人にとって、
新聞=山陽新聞だということが分かってきました。どうも、岡山の人の
感覚では、山陽新聞は全国紙よりも、ステータスがあるらしいのです。


ちなみに、山陽新聞の県内シェアは65%・・・。
地方紙を軽くあしらっていた私にとっては、ショックな数字でした。


全国的に見ても、地方紙のシェアが高いのは一般的で、
徳島新聞に至っては、県内シェア87%。10世帯のうち、9世帯が
同じ新聞だなんて・・・。


全国区だと思っていた全国紙が、全然、全国区じゃない・・・所詮、
関東と関西のローカル紙だったことが判明してきました。


こんなことも岡山に引っ越してこなかったら、本当に分からなかった
ことだと思います。


岡山の人は、テレビもそうですが、新聞も、ものすごく身近な存在。
大阪では、よっぽどのことが無い限り、
知り合いの顔写真や名前が、載ったりすることはありませんでしたが、
こちらでは、結構当たり前です。


私も現在では、山陽新聞を読んでいますし、地域版で顔の半分だけ
写ったこともあります。