お寺で展覧会


私は大学時代「書道部」に所属していました。
書道なんて、今どき・・・、とよく言われたのですが、
意外や意外、どこの大学にも書道部ってあるんですよ。


書道部の活動って何?と思われると思うのですが、
基本的に、4月、6月、11月に展覧会を行って、
そこで研鑽し練習に励んで個々の技量を伸ばす、という
ものでした。


大学によっては、外部顧問として書道の先生がいるところも
あったのですが、私の大学では、かなの先生しかいなかったので、
自主的に中国の古典を練習したり、先輩や後輩に教えて貰って
いました。


展覧会の会場は、ギャラリーを借りることもあるのですが、
2尺8尺の作品だと天井に届いてしまうため、天井の高いお寺を借りて
展覧会を開催していました。京都の大学では一般的だったのか、
どこの大学もお寺を借りていましたね。


うちの大学は、6月の展覧会は妙心寺
卒業生が開催する最後の展覧会は、建仁寺で行っていました。
どちらも枯山水のお庭が綺麗なお寺です。


学生時代は、これが普通だと思っていたのですが、
京都から離れると、あんな有名なお寺で書道の展覧会を開催できたのは、
本当に贅沢だったんだなぁ、と改めて思います。
会場が立派なだけに、最初に出した作品は恥ずかしかったですね。
あれから、練習するようになりました。


6月になると、雨が降る妙心寺での展覧会風景や、
練習や準備で大変だった当時の苦労を
思い出してしまいます。


妙心寺
http://www.myoshinji.or.jp/index.html
大心院という場所で初夏展(6月)を行っていました。


建仁寺
http://www.kenninji.jp/index.php
西来寺という場所で卒部展(11月)を行っていました。
紅葉がとても綺麗なのが印象的でした。