会社の社章あれこれ


先週は、県章・市章に注目してみましたが、今日は続きです。
今日は、関西の鉄道会社「阪急電鉄」の社章に注目してみましょう。


阪急電鉄の現在のマークはこちら↓
http://dentetsu.hankyu.co.jp/company/vi.html


このマークは、1992年から使われているようですが、
以前の社章は、もっとストレートな社章でした。



元々、阪急電鉄は、「阪神急行電鉄」という社名でした。
この社名時代に「阪急」の略称が生まれました。


この「阪神急行電鉄」時代は、大阪市の市章と神戸市の市章を組み合わせた社章でした。
http://ensenstyle.hankyu.co.jp/railfan/topics/photo/071001pins_3.jpg


大阪市の市章
http://www.city.osaka.jp/city/profile/index.html


神戸市の市章
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/15/020/youran/symbol.html

2つの市章を重ねるだけの単純なマークですが、大阪と神戸を結ぶということが
社章を見ただけで分かるという素晴らしいデザインだと個人的に思います。



阪神急行電鉄は、戦時中に京阪電鉄と合併をしたため、「京阪神急行電鉄」
となりました。そのときの社章がこちら
http://ensenstyle.hankyu.co.jp/railfan/topics/photo/071001pins_4.jpg


以前の社章に、京都の「京」を表す枠を付け足しました。
京都市の市章の外枠と言っても、あながち間違いでも無いような気がします。
http://www.city.kyoto.jp/koho/outline/logo.html


以前の伝統を損なうことなく、マークだけで、大阪・神戸・京都を結ぶことを
示しています。


戦後、京阪電鉄は、阪急から分離しましたが、元々京阪の持ち物だった
現在の阪急京都線は、京阪に戻らず、阪急のままになったため、
そのまま「京阪神急行電鉄」として戦後も歩みました。
1973年に現在の「阪急電鉄」と改称されています。


現在は、会社のイメージアップのために、どの会社もマークを変更することが
多いのですが、昔のマークや社章も捨てがたいと思うのは、私だけでしょうか。
「温故知新」という言葉を忘れず、生きていきたいものですね。