岡山の百貨店(2)


 天満屋は岡山の繁華街「表町(おもてちょう)」にあります。城下の電停から
南に長く続く表町商店街のいちばん賑やかな場所に天満屋は位置しています。


 天満屋の創業は古く、1829年(文政12年)にまで遡ります。創業の地
は城下町岡山では無く、「はだか祭り」で有名な岡山市西大寺岡山市中心部
から東へ10km)で創業しています。


 江戸時代までは、水運業が盛んだったため、吉井川河口にある西大寺は非常
に栄えていたそうです。吉井川は津山を経由して流れてくるため、物資の行き来
が盛んだったのでしょう。
http://www.city.okayama.okayama.jp/saidaiji/densetsu/takase/takase.htm


 天満屋は大正末期、次第に発展してきた現在の岡山市中心部に店舗を移し、
岡山の地域一番店の百貨店として発展していきました。


 天満屋には、バスターミナルが併設されています。岡山のバスは、高速バス・
路線バスともに、岡山駅前のバスターミナルに加えて、この天満屋バスステーション
を経由します(但し、宇野バスだけは表町バスセンター経由)。


 そのため、岡山のバスの方向幕には、「天満屋岡山駅」と書かれており、
百貨店の名前が行き先になっているという、少し変わった現象が見られます。
規模は全然違いますが、東京メトロ銀座線の三越前駅に似ています。


 しなしながら、街を走るバスが次々と天満屋の行き先表示をつけてやってくるので、
初めて岡山に来た人は、少し驚かれるかもしれませんね。


 この頃、私は家から最寄りのバス停が分かっていませんでした。そのため、最寄り駅
からJR線で岡山駅に出て、そこから路面電車経由で、天満屋に向かいました。


 いつになったら、天満屋に辿り着けるんだろう・・・(笑)
 


「岡山トリビア


ウィキペディア天満屋バスセンターを検索すると、日本初の百貨店直結型
バスターミナルだそうで、60年近い歴史があるそうです。なんでも後進の
イメージがある岡山なのに・・・意外です。