造作キッチンのススメ


日本には、沢山のキッチンメーカーがあります。
クリナップ、タカラスタンダード、サンウェーブ、
パナソニック、ミカド、INAXTOTO、トーヨーキッチンなど・・・。


私が中納言町コーポラティブ住宅で家づくりしたときも、
キッチンメーカーのショールームへ行ったり、
以下のようなサイトで各々のキッチン研究をしておりました。


「住まいのショールーム探検隊」
http://blog.livedoor.jp/showroomchousatai/
最近、更新が止まっているのですが、それぞれのキッチンメーカーの
特徴が良く分かるサイトです。


最近のキッチンは、引き出し式の収納が主流です。金具が工夫されていて、
扉を閉めるときに、自動的にブレーキがかかる仕組になっていたりします。
その他にも、静音シンク、お掃除らくらく機能、3Dシンクなど、
各メーカーご自慢の機能に、憧れておりました。


ところが、予算の少ない私(笑)。
提案されたのは、造作キッチン。つまり、大工さんに作ってもらうキッチンです。
建築士の方が言うには、「大工さんに天板をパーンと作ってもらって、
穴を開けてシンクとコンロを埋め込んで、フードつけるだけやら、安くできるやん」
とのこと。


えっ、天板をパーンっていったい・・・!?
不安は増大するばかりですが、予算にはかないません、
ブレーキ機構のついた引き出しも、夢の話となりました。。。
少し寂しく思ったりもしましたが、思わぬ利点もありました。


造作キッチンにしたおかげで、予算に余裕ができ、コンロや水栓、
レンジフード、シンクにお金をかけることができたのです。
カッコいいガスコンロや、掃除の楽な高機能レンジフードを
選ぶことができました。
また、建築士さんの提案で、キッチンの壁にタイルを貼ることが
できました。


コーポラティブ住宅なので、他の家と一緒に工事が始まります。
造作キッチンは私の家を含めて2軒ありました。システムキッチンは、
工場で生産され、出来上がった状態で設置されるため、工事期間の中でも、
早い時期に設置されるのですが、造作キッチンの工事は、遅々として進まず、
不安な日々が続きました。結局、引き渡しの2週間くらい前に、
やっと工事が行われました。


建築士さんの言う通り、本当に天板に穴を開けて、シンクとコンロが
埋め込まれただけで、キッチンが完成しました(笑)。大工さん、天板の
上に上がって、ノコギリで切ってましたから。
最初見たときは、これで本当に料理できるか不安でしたけど。。。


「キッチン工事の様子」
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「現在のキッチン」
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フライパンや鍋の収納は、ラックを買い、天板下に設置しました。
お玉や調味料などは、バーを設置しS字フックで吊すことにしました。
かなりキッチンらしくなりました。


住み始めて2ヶ月になりますが、とても使いやすいキッチンです。
そのためか、自炊率が大幅にアップしました。最近、ほとんどご飯作ってます。
設計時に、不安になった自分が情けないくらい。。。
建築士を甘く見てはいけませんね。


私も予算があれば、多分メーカーのキッチンを選択していたと思います。
やっぱり、メーカーさんは宣伝上手ですから。


しかし、私のように予算が心配な人や、メーカーキッチンの機能にこだわりが無い方は、
あえて、造作キッチンにしてみるというのもオススメです。